357 名前:名無しさん 投稿日:05/01/13 15:40:12

小学校以来からのツレを震災で亡くした安田団長の話
それは共に成人式を迎えた二日後の出来事だった。
小さい時から周りを笑わせるのが好きだった安田に
「お前、芸人になれや」と言ってくれたのが、その彼だ。
ビルの下敷きとなった彼の救出には五日を要した。
安田たち十数人が現場にとどまり名前を呼び続けた、骨身にしみる寒さの中。
彼の母に促され、体育館で遺体と対面した、痛々しく腫れた顔。
みんなが泣いていた、安田は何が起きたのか理解できすに立ちすくんだ。
震災の翌年、安田は松竹の養成所に入る、「僕かて、あした死なんとは限らん」
救出を待ち続けた仲間たちと安田は毎年一月十七日にビルの跡地に集まる。
去年の一月には直前にとったABCお笑いグランプリの審査員特別賞の
盾を持って跡地に行った、「なんや、自慢か?」と仲間たちに
からかわれながら、誇らしげに亡くなった彼に盾を見せた。


1/10の讀賣新聞の記事より要約
記事には震災当日、その友人が生き埋めに遭った事故現場で
呆然と立っている安田団長の写真が掲載されていた
団長の後方には消防車、崩れ落ちたビルのがれきから火が出ている