マンボウが3億個の卵を産むことからもわかるように、元来、「自然」というのは過酷なものである。人間が真の意味での「自然な生活」をしようものなら、風邪すら致命傷になる可能性は十分にある。つまり、「自然な生活」を選ぶ、ということは「最悪、死ぬ」というリスクを背負うということなのだ。全裸で洞窟生活をしてる人間が「時代はロハス!」と提言するなら説得力もあるが、そうでなければ、それはただの「ファッション」に過ぎない。

と、いうような話をTwitterで垂れ流したところ「ホメオパシーみたいなインチキに騙されるのはアホ、のように思われるかもしれないが、実は、推進者には知的レベルの高い人間が多いんですよ」というリプライをいただいた。

おそらく知的レベルが高すぎるゆえに最新医学に疑問を持ち「現代医療はクソ」と見下したくなるのだろう。それを選民思想と呼べば聞こえがいいが、この思考は、卒業文集の「好きなアイドル」の欄に皆が「松田聖子」と書く中、「ドナ・サマー」と記して何らかのアピールをする中学生と同じである。
私は、非科学的なことには懐疑的であるし、ホメオパシーなんてものは、蚊に刺された所にツメでバッテンをつける行為と同等、と鼻で笑うような人間であるが、昔なら助からなかったような赤子も、医療の高度化のおかげで元気に育つ「不自然」な現状に疑問を持ち、「淘汰されるべきものは淘汰されるべき」という考えで、あえて「自然なお産」を選ぶ人がいるなら、それはそれで立派な思想だと思う。しかしながら、その覚悟なき者が現代文明を否定し「自然」を語るのは笑止千万としかいいようがないし、バカにされるのは当然じゃないかな、って隣の犬が言ってましたよ。隣の犬が。

― 2010-07-10 - なんでかフラメンコ (via xxdrugaxx) (via itokonnyaku) (via h-edge)
http://d.hatena.ne.jp/orochon56/


・なんでかフラメンコさんはするどいなー。どんなまんこしてんだろ