睾丸有柄移植事件

大正14年6月、東京の戸山脳病院での話である。
「Aは睾丸の内分泌が多いのが原因で精神病者となり、Bは睾丸の発育が不充分な患者なので、Aの睾丸をBに移植するのが、一挙両得の方法だと考えてこの手術をした。
Aの睾丸を切り取ってBに移すのでは効果が少ないから、有柄移植を試み、両者を十日ばかり密着せしめてから、分離せしむるつもりであった。死の直接原因は手術のためではない。
手術はすでに動物試験では成功しているのだから、医者としての治療範囲を出なかったことを断言する。ただ相手が、手術を承諾することのできない狂人であったことに対しては、徳義上責任を感ずる。
しかし仮にこれが問題となるようなら、我々医学者は、新しい手術には一切手出しができず、従って日本医学の前途に暗影を投ずるものだと思う」
http://psychodoc.eek.jp/abare/kogan.html

  • きんたまに対する人権侵害だと思う