ロバート・マッカラムが率いるインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者グループによる音楽のダーウィン進化論論文

音の断片を、アルゴリズムを用いてランダムに組み合わせ、聴き手の選択という自然淘汰にかける。すると騒音から、心地よいメロディになった。
用いられるのは音の断片の寄せ集めで、ユーザーによって投票が行われる。彼らは自分たちの好みに従って、1から5の5段階で意見を示す。
そして投票が一巡するごとに、最良のもの(参加者たちによって最も高い点数をつけられたもの)が、互いにランダムで組み合わされて、新しい曲がつくられる。これを繰り返していく。

それぞれのサイクルが1世代と対応しており、新しい変異とアレンジを伴う。
実際のところ、最も生存に不適なもの(最も人気のなかったもの)は絶滅してしまい(選択されなかった)、最も適したものが生き残って、再生産されていった。

約2,500世代を経た後で(現在では3,000世代以上に達している)、科学者たちはどのように曲が時とともに変容したかを観察した。単純な騒音から、次第に心地よいものとなり、リズムがあって、現在の流行に従って形成されるようになっていった。
http://wired.jp/2012/07/03/darwin-theory/

記事下再生ボタンで世代順に聴ける
http://darwintunes.org/